嗜みごと。

Yu-u22012-06-19




手巻きタバコ。



 東京に行くと、周囲の人たちが楽しんでいるのだけれど、以前から面倒くさそうだから、と、手を出さなかった手巻きタバコ。新年度が始まる直前のある日、相棒と温泉系のスーパー銭湯へ。駅前でタバコを買おうと立ち寄った店に、手巻きタバコが並んでいた。「帰り道に気が向いたら、買うかも」などと言いつつ、ふたりでお風呂にまったりと浸かりながら、ふたたび駅へと戻ってみれば、まだ、タバコ屋さんが開いていたので、あれやこれやとお店の人に相談しつつ購入、となった。

 手巻きタバコに決定的に惹かれたのは、昨夏、オタワに滞在していたときのこと。っていうと、誰の影響かってのがわかってしまうのだけれど(とても尊敬している研究者のおひとりです)、なによりも、この人の吸っているタバコは臭くない、それに対して、わたしの吸っているタバコは自分でもむせるくらいに臭い、っていう事実を知ったことだった。…要は、宿泊先では屋内で吸っていたわけですが。

 家でデスクワークをやっているとタバコの本数が増える。ひとり暮らしなので、喫煙しない人たちが来たとき以外は、あまり屋外で吸おうという気にもならない。ってことでシゴト関連で切迫してくると、部屋のなかがモクモクになってしまう。であれば、とりあえず、手巻きタバコをはじめてみるのも、よろしかろう、と。

 二ヶ月ちょっとを経たいま、出かけるときには、ふつーのタバコ(工場で巻かれたパックになったタバコ)を併用しているのだけれど、あのタバコ臭さのほか、巻く手数もあったりして本数が減っていることもあわせ、コストがかなり削減されているという発見も。そんな話をすると、周囲の喫煙しない人々からは「やめりゃーいいじゃん」とは言われるのだけれど。しかし、ね、タバコを嗜好品として楽しむ、ってのも大事なわたしの日常であるわけです。そんなことをあらためて思ったりもする今日この頃。

 問題は、手巻きタバコの葉っぱ(シャグ)や、付随品(巻紙、フィルター)などを扱っている店が、京都周辺には少ないこと。
 この日は、午後からの講義が中止になったので(暴風警報発動につき)、草津周辺のタバコ屋を検索。行き当たったのが、崎村商店さん(こちら)だった。で、ちょっと寄り道。…そのおかげで、暴風が強まっているなかの帰り道となり、RVとは言え軽自動車であるJimnyにとってはかなりスリリングなドライビングになったのであるが。

 これまでにも、いくつか試してきたのだけれど、今回は、あたらしく入荷されたという、「Surfside」を購入。なんと、ピニャコラーダの風味。吸ってみれば、ココナッツミルクとパイナップルの香りがほんのり、と。かなり乾燥しているので、巻きにくいのだけれど、なかなか気に入ったひとしなでした。香料の入っていないシャグと併用中。

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 ということで、あたらしいカテゴリーを立ててみました。
 ひといき、ってプリンに代表させてしまっていたもので。なんだかあちこちで、わたし自身に対してつくられたイメージってのがあって、それに触れるたびに、しんどくなるわけですよ。
 当たり前かもしれないけれど、わたしの日常にだって、好きな風景とか好きな音楽とか、いろんな素敵なものたちがある。たしかに、ときに、それらを見失ってしまうことも多いのだけれど、ぼちぼちとアップしていこうかな、ということで。




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